【元教員が解説】高等学校のクラス替えの決め方

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こんにちはめいです。

5年ほど公立高校で教員をしていました。担任もしていたので、その際にクラス替えに関わっています。

今回は、高校のクラス替えはどうやって決まるのかについて解説したいと思います。

併せて

・事前に一緒のクラスになりたくない人を先生に伝えておくのは効果があるか

・担任の先生が嫌な先生だった場合、変えてもらうことはできるのか

ということについてもコメントしたいと思います。

【元教員が解説】高等学校のクラス替えはどうやって決まるのか

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一般的なクラス替えの決め方

これから紹介するのは一般的なクラス替えの決め方です。高校によっては成績や部活などによってクラスを分けることもあるようですが、特にそのような縛りがない場合は以下のように決まっていきます。

 

ちなみに、クラスを決めるのはその学年の担任の先生たちです。高校2年生になる時のクラス替えは2年生を担任する先生たちで決めます。ほとんどの先生は持ち上がりなので学年の事情をわかっているんですね。

 

1年から2年にかけて担任の先生の顔ぶれが大きく変わる時は、1年の時に担任だった先生に協力してもらって決めることも多いです。

クラス替えステップ① 成績が均等になるように分ける

まずは成績が均等になるように分けます。どのクラスにも成績が上位の子、中くらいの子、下の方の子が均等にいるようにします。

これはエクセルを使って機械的に振り分けます。

クラス替えステップ② 生徒の特技・特性を考慮して調整する

ここからは先生たちがいろいろ考えてクラスを調整していきます。成績で機械的に分けるとどうしても偏りが出てしまいます。

・不登校の多いクラスと少ないクラス

・リーダーシップのとれる子が多いクラスと少ないクラス など

こういった偏りを先生たちがチェックして偏りをなくしていきます。

合唱祭などがある学校ではクラスに1人はかならずピアノができる子を入れます。

 

この調整は生徒の特性だけではなく、保護者の特性も考慮して行われます。

・連絡がつきにくい保護者

・学費を滞納しがちな保護者

こういった保護者も偏らないように考慮します。

クラス替えステップ③ 生徒の人間関係に考慮して調整する

最後は生徒の人間関係に配慮して調整します。人間関係とは具体的には

・付き合っている生徒は離す

・過去にいじめの加害者と被害者だった生徒同士は離す

・相性の悪い生徒(つるんで非行に走るなど)は離す

などですね。

高校は他のさまざまな要因がクラス替えに影響する

小学校や中学校などは上で説明したクラス替えの決め方でクラス替えを行うところがほとんどです。ところが、高校はその他のさまざまな要因によってクラスが決定される場合も多いです。

成績

特に進学校などの場合は、成績でクラスを分けることが多いです。上から順番に切っていけばいいので、一般的な決め方よりもはるかに楽ですね。

進路や選択科目・コース

高校2年生くらいから、文系コースと理系コースでクラスがわかれることもあります。また、学校によっては将来の進路によって一部授業が選べる学校もあります。

そういった場合は、選択した授業によってクラス分けされたりします。

また、卒業後に就職するか進学するかでクラスが分かれる場合もあります。就職者に対する進路指導と進学者に対する進路指導は全然違います。1つのクラスにごちゃ混ぜにしておくよりも、分けて指導した方が効率的なのです。

部活

部活動もクラス分けに影響します。私が勤務していた高校では基本的に同じ部活動の子が1つのクラスに固まらないように分けていました。

部活動の強豪校では意図的に同じ部活の生徒を1つのクラスにまとめることもあります。連絡などが楽だからです。

同じ部活の生徒を分けるのかまとめるのかはその学校の方針によるところが大きいです。

担任の先生はどう決まるのか

クラスの属性によって決める

クラスの属性によって決めるというのは、例えば文系のクラスは国語の先生が担当して、理系のクラスは数学の先生が担当するというような感じです。

 

先に述べたように、部活によってクラスが決まる場合もあります。例えば野球部クラスがあり、その顧問の先生が学年にいる場合はその先生が野球部クラスの担任になることが多いです。

協議して決める

クラスの属性による縛りがない場合は、先生たちが話し合って決める場合もあります。

生徒や保護者と先生の関係、授業の配分などを考慮して決めます。

 

なぜクラス替えが必要なのか?

生徒の人間関係の固定化を防ぐ

クラス替えの大きなメリットは、人間関係を一度リセットできる点です。

集団には必ず人間関係が生じます。良い人間関係であればいいのですが、もちろん好ましくない人間関係も生じます。

代表的な例がいじめです。もし1年次にあるクラスでいじめが発生したとします。クラス替えがなかったら、そのいじめは3年間継続する可能性が高いです。

クラス替えは良くも悪くも人間関係をリセットできるいい機会なのです。

担任を変えることで指導の偏りを防ぐ

教員も人間ですから、どうしても指導に偏りがあります。

・清掃を毎日やらせる先生と週に3回くらいの先生

・遅刻について口うるさく注意する先生とそうでない先生

・服装指導に力を入れる先生とそうでない先生

年に1回担任を変えることで、こういった指導の偏りによる生徒への影響を少なくすることができます。

よくあるQ&A

 

担任の先生が嫌いです。担任を変えてもらうことはできますか?

できません。

担任もクラスのメンバーも、一度決まったら変えることはできません

たまに「担任変えてください!」って校長室に行く生徒がいますが、無駄です。校長先生にもめんどくさい生徒という印象を与えてしまうのでやめた方がいい。

 

好きになれとは言わないのですが、先生を変えてもらうにはどうするかを考えるのは非生産的です。担任の先生となるべく関わらないように生活するにはどうするかを考えた方がいいでしょう。

一緒のクラスになりたくない人を先生に伝えておくのは効果がありますか?

基本的に考慮しません。

誰にでも苦手な人はいるもの。苦手な人と同じクラスになるのはイヤですよね。

仲よさそうに見えても、「ほんとはあの子と一緒にいたくないんだよね」とカミングアウトしてくる女の子とか本当に多い。

 

ただ苦手だからという理由だけでは先生たちはとりあってくれないです。学年に生徒はいっぱいいるので、それぞれの細かな関係を考慮していたらクラス替えなんてできません。

また、いじめなどの深刻な問題については言わなくても先生たちの方で考慮してくれる可能性が高いです。もちろん先生が知っている場合に限ります。

 

本当に深刻ないじめなどを受けていて、先生たちが気づいていない場合は伝えてもいいと思います。

次の学年もあの子と一緒だったら不登校になるか自殺するしかない!

くらい切羽つまっているのだったら伝えましょう。その際は保護者から伝えてもらうのがいいです。

仲のいい子と別のクラスになりました。意図的に離しているのですか?

仲のいい子を意図的に離すことはほぼありません。

 

仲がいいという理由だけで別のクラスにするということはないです。別のクラスになってしまったのはただの偶然でしょう。

ただ、仲がいいことがクラスに悪影響を与える場合は意図的に離す場合もあります。

仲がいい者同士で授業中に私語をしてしまうなどの問題がある場合は、意図的に違うクラスにしているかもしれません。

先生が、お気に入りの生徒を自分のクラスに集めるということはありますか?

クラスが決まってから担任を決めるので、お気に入りを集めることはできません。

 

クラス替えの順番は、

クラスのメンバーを決める

担任を決める

という感じなので、自分のお気に入りを集めるということはできません。

クラス替えが不本意でも、そのクラスでどう頑張るかを考えた方が生産的

クラス替えは一度発表してしまったら覆らないです。そのため、クラス替えが不本意でも、そのクラスでどう頑張るかを考えた方がいいです。

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