【元高校教員が解説】部活の顧問はどう決まるのか?

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こんにちはめいです。

大学を卒業してから5年ほど公立高校の教員をしていました。今回は、部活動の顧問はどう決まるのかをご紹介します。

私立・公立では違いがあるでしょうし、また自治体によっても違いがあるのでそこをご理解いただいたうえで読んでくださいね。

結論から言うと初任や転任の先生の希望はあまり通らないことが多いです。

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一応ヒアリングがある

希望はあまり通らないと書きましたが、ヒアリングはあります。

高校は県が管轄しているので、初任の先生の場合は県の職員がヒアリングにあたります。

教員採用試験合格後、どのような学校に赴任したいか、車通勤は可能か、通勤時間はどのくらいがいいかなどのヒアリングがあり、その中で受け持ちたい部活についても聞かれます。

部活動について、私の場合は以下のような感じでした。

県の職員さん「何か担当できる部活動はありますか?」

私「卓球は中学時代やっていたのでできると思います。」

県の職員さん「そうですか。それ以外の部活でも顧問になったら指導に当たれますか?」

私「はい、頑張ります。」

こんな感じでさらっと聞かれます。

ちなみに赴任先の学校での部活動は「演劇部」と「陸上部」でした。希望はフルシカトされてます。

部活動の希望の優先順位は低い

部活動の希望の優先順位は低いです。

初任の先生の配属を決める時に、どのようなことを優先的に見るかというと

・その教員の受け持ち教科

・通勤範囲

・各学校の状況

などです。

真っ先に見られるのが教科のバランスです。国語の先生が少ない学校には国語の先生が着任しますし、理科の先生が不足している学校には理科の先生が優先的に入ってきます。

 

また教員の転勤の際、次はどのような学校に赴任したいかを聞かれます。学校でも「先生に人気の学校(つまり指導が楽な学校)」「先生に人気のない学校(つまり指導が大変な学校)」があります。先生に人気のない学校については、転勤で入って来る人が少ないので、その分を初任の先生で補うことになります。

 

こんな感じで、教科や教員の人数を優先的に考えて人事を配置しているので、部活動は優先順位が低いのです。

学校の中の組織が部活動の顧問の配分を決める

公立高校の場合、どの先生をどの学校に赴任させるかを決めるのは県です。

赴任先の学校で、どんな仕事をしてもらうかを決めるのは学校です。

学校の中にはいろいろな仕事があります。

学校全体の仕事:進路指導・生徒指導・教務・その他

学年の仕事:遠足等企画・会計・研修 その他

その他の仕事:部活動顧問 その他

これらの仕事は「校務分掌」と言い、どの先生にどの校務分掌をやってもらうかというのを決めるのが「校務分掌検討委員会」という先生たちの中の委員会になります。呼び方は学校によってさまざまだと思います。

この委員会の中で部活動の顧問も決められていきます。例えば卓球部の顧問の枠が2人分しかないのに、3人が「卓球部の顧問をやりたい!」と言ったとします。誰か1人は卓球部の顧問ができず、他の部活を受け持たなければいけません。これを調節するのがこの委員会です。

つまり、部活については教科と人数のバランスを見て県が赴任先を決める。学校はその決まった人員の中で部活動の顧問を振り分ける。こういう二重の決め方をしているのです。

学校によって、2部活の顧問を兼任することもある

学校によっては、2つの部活の顧問を兼任する場合があります。

私の学校もそうで、最初は「演劇部」「陸上部」の顧問を兼任していました。

演劇も陸上も全く未経験だったのですが、わりとよくあることのようです。

サッカーを小さい時からやっているのにテニス部の顧問になる先生や、体育の先生なのに料理部の副顧問になる先生などもいました。

顧問をしない先生がいる学校もある

私立では、顧問をしない先生がいる場合があります。

私立に勤めていた知り合いは「僕、部活動顧問やってないんだ」と言っていました。

ただそれはかなり年配の先生だったので、初任の時は部活動の顧問は必須だと思っておいた方がいいです。

途中で顧問が交代することはある?

年度の途中で顧問が交代することはあるのでしょうか。

基本的に「ほぼない」と言えます。

例外的に、顧問の先生が年度途中でやめる場合や長期休み(産休など)に入る場合は年度の途中で顧問が変わることもあります。

ですが元の顧問が学校で勤務している状態のまま、他の先生に顧問が変わることは原則ありません。

経験したことのない部活動の顧問になったらどうする?

経験したことのない部活動の顧問になったらどうするかというのは初任者にとっては結構大きな問題ですよね。

結論としては「やるしかない」です。

その部活の経験がなく、指導ができない顧問を「いるだけ顧問」と揶揄したりします。

私も経験があるのですが、結構ツラいものです。特に運動部はツラい。

対処の方法はいくつかあって

・技術の指導はできる先生に任せて、後方支援に回る

・頑張って指導ができるようになる

・講師を呼ぶ

こんな感じです。

部活動は技術の指導以外にも、書類作成や生徒のメンタル管理などできることもあります。技術の指導ができる先生がいるのであれば技術の指導はその先生に任せて、自分はそれ以外のことを担当すればいいのです。

 

また、1年間いるだけ顧問を続けているとなんとなくわかってきて、指導ができるようになる場合があります。自分でも勉強することはマストですが、できれば指導ができるようになりたいものです。

 

講師を呼ぶのは予算なども絡んで難しいのであまりおすすめしません。私も講師を呼んだ経験はないです。

いるだけ顧問になった時に絶対にやってはいけないこと

いるだけ顧問になった時に絶対にやってはいけないことは「偉そうに振る舞うこと」です。どうしてもその競技について知らないと「生徒にナメられるんじゃないか」と心配になりますが、それで偉そうにしたらあんまりよくないです。

生徒の立場になってもらうとわかると思います。

いるだけ顧問より、2年生や3年生の方が競技について分かっています。もしかしたら1年生でも、中学からやっている子はわかっているでしょう。

そこに、何もわからないのに偉そうな態度をとる先生が来たら

「競技のこと何にもわからないのになに偉そうにしてんの?」

となります。生徒は従うかもしれませんが、確実に心の中ではこう思います。

こう思われてしまってはメンタルのケアもできません。

いるだけ顧問としては「生徒が頑張っているのを応援・サポートする」くらいの気持ちでいるのがいいです。

 

もちろん、学校教育としていけないことがあったらそれは怒っていいです。いじめなどですね。普段怒らない分インパクトがありますよ。

まとめ:最初はいるだけ顧問でも、新しい世界に触れられる

 

部活動の顧問の決まり方をご紹介しました。やったことのない部活を受け持つことになり、最初はいるだけ顧問だったとしても、新しいことにチャレンジできると思えばいいのかなと思います。

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